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実家に帰ろう感に置き換わる感覚

長年「実家」という概念がよくわからなかったが、望郷的感覚が「それが消失していることを気にする感覚」に置き換わっているだけだと悟った。 「実家」に帰りたいという気持ちの代わりに、「実家に帰る理由がないな感」が発生する。

「実家」に帰るという行動に対してのあこがれがあった。

帰ってもいいかなと思える、故郷。 なんとなく温かさがあるような、自分が馴染んでいる土地。それらも含めての実家。

世の中にありがちな「実家に帰る」感覚を模倣することでその感覚を学習しようと試みていたが、この気づきによって、ついに失敗に終わった気がする。

そもそも、弟が借りている家に母が住んでいるという構造のため、実際のところ実家でもない。

だからこその憧れ。

しかし、そんなものはなく僕はこれからも「錬成」し続けるしかないんだって思った。