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わらをかぶせてあげた。
このご時世、そうしてあげたほうが良かったのか、自分でもよくわかっていない。
彼はすでに冷たくなりきっていた。誰だったのかもわからないほどに顔の傷がひどい。
僕は彼のハットを元の場所に収めて、場所を後にした。
すでにあたり一面雪で覆われていた。
「急がないと」
僕は彼に背を向けて、振り返ることなく小走りした。
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